SEO対策において、無駄な工数を減らしたり成功していくためには、やってはいけない施策や正しい施策をしっかり把握することが重要です。
しかし、SEOに関してはいろいろな情報が氾濫していたり、これまで行った施策がうまくいかなかったりして、いったい何が本当に必要なのかよく分からないという方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、SEOやWEBマーケティングの現場で体感している「SEOでやってはいけないこと」と、「SEOで嫌われないための具体的な項目」をチェックリストのような形でご紹介します。
SEOに取り組む方や、なかなか成果に結びつかない方はぜひ参考にしてください。
SEO対策では、効果を出すために正しい施策を行うことが重要ですが、逆にペナルティを受けてしまう行為も多々存在します。以下は「やってはいけない」SEO施策の代表例です。
キーワードの詰め込み(Keyword Stuffing)
キーワードを意図的にページ内に過剰に入れ込む手法は、かつて効果的でしたが、現在ではGoogleのアルゴリズムによりペナルティを受けるリスクが高くなっています。ページ全体の自然な流れを保ちつつ、適切にキーワードを配置することが重要です。
重複コンテンツ
同一サイト内で同じコンテンツが複数ページに存在することは、Googleからの評価を下げる要因となります。必ずコンテンツをオリジナルに保ち、重複する情報を避けるか、カノニカルタグを活用して正規のページを指定しましょう。
クローキング
クローキングとは、ユーザーと検索エンジンに異なる内容を表示する行為です。これも重大なペナルティの対象となり、サイト全体の評価が下がる可能性があります。検索エンジンには実際にユーザーに提供する内容をそのまま見せることが求められます。
SEOで必要なことのチェックリスト・診断項目
SEO対策に必要な診断項目をチェックリストとしてまとめました。これを確認することで、サイトが適切に最適化されているかを判断できます。
ホームページの存在を適切に伝えるために必要なこと
ドメイン・サーバーに問題はないか
SEO対策の基本として、ドメインやサーバーの選択が重要です。信頼性の高いドメインや高速で安定したサーバーを選択することで、SEO効果が期待できます。特に、サーバーの稼働率(Uptime)が99%以上であること、ページの読み込み速度が速いことは、SEOのランキング要因に直接影響します。
URLの正規化
URL正規化は、重複コンテンツを避けるために重要な施策です。同じコンテンツが異なるURLで存在すると、SEO評価が分散してしまいます。これを防ぐために、canonicalタグを設定し、GoogleにどのURLが正規であるかを示しましょう。
日本語URLを使用しない
日本語URLは直感的にわかりやすいですが、URLのエンコードにより長く読みにくい文字列に変換されるため、SEO的には推奨されません。バックリンクの獲得や共有が困難になり、SEOのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
パンくずリストの設定
パンくずリストは、ユーザーがサイト内で自分の位置を把握しやすくするためのナビゲーションツールです。これにより、サイトの階層構造を明確に伝えることができ、ユーザーエクスペリエンス向上と共にSEO効果も期待できます。また、Google検索結果に表示されることがあり、クリック率向上につながります。
サイトマップの送信
XMLサイトマップをGoogle Search Consoleに送信することで、検索エンジンがサイト全体を正確にクロールし、すべてのページをインデックスすることができます。特に、大規模サイトや新しく追加したページは、サイトマップを送信することで効率的にインデックスされます。
Robots.txtの設定の確認
Robots.txtファイルを設定することで、検索エンジンにクロールしてほしくないページを指定することができます。しかし、誤った設定は、重要なページがクロールされない原因となるため、設定内容を定期的に確認することが必要です。
noindexの設定の確認
特定のページを検索エンジンにインデックスさせたくない場合、noindexタグを使用します。この設定が適切に行われていないと、検索結果に不要なページが表示されることがあります。適切にnoindexを設定し、検索エンジンが表示すべきページのみをインデックスするようにしましょう。
canonicalタグの設定
Canonicalタグは、重複するコンテンツが複数のURLで存在する場合に、正規のURLを指定するために使用します。これにより、SEO効果が1つのURLに集約され、GoogleがインデックスするURLを明確に伝えることができます。
Googleに嫌われないために必要なこと
メタタグの最適化
- ページタイトルに主要キーワードを含める(全角30文字以内に収める)。
- メタディスクリプションは120文字以内で簡潔にし、主要キーワードを含めてユーザーの興味を引く内容にする。
内部リンクの設置
内部リンクは、検索エンジンのクローラーが効率的にサイトを巡回するのを助ける重要な要素です。ユーザビリティ向上にも寄与し、関連するページへのリンクを通じて滞在時間を増やし、SEO効果を高めます。
モバイルフレンドリー対応
Googleの「モバイルファーストインデックス」に対応するため、サイトがモバイルデバイスで適切に表示されることは必須です。レスポンシブデザインを採用し、すべてのデバイスで快適なユーザー体験を提供することが重要です。
ページ表示速度の最適化
ページの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスに直結します。特にモバイルユーザーの離脱を防ぐために、ページの読み込み速度を改善しましょう。画像の圧縮、キャッシュの利用、不要なスクリプトの削除が有効です。
見出しタグ(h1, h2, h3, h4など)の適正化
見出しタグ(hタグ)は、コンテンツを整理し、検索エンジンがページの構造を理解しやすくするために必要です。h1タグは1ページに1つ、h2以下は内容に応じて階層的に使用し、見出しの適切な順序を守ることがSEOに有効です。
セマンティックなHTMLの使用
HTMLタグをセマンティックに使うことは、検索エンジンにページの意味を正確に伝えるために重要です。例えば、<article>、<section>、<header>、<footer>などのタグを適切に使用することで、SEOにおけるコンテンツの意味合いを明確にします。
構造化データ(スキーマ)の使用
構造化データを使用することで、Googleに対してページの内容をより詳細に伝えることができます。リッチスニペットや強調スニペットに表示される確率を高めるためにも、スキーママークアップを適切に行いましょう。
E-E-A-Tの強化
Googleの最新アルゴリズムでは、E-E-A-T(専門性、権威性、信頼性、経験)がコンテンツの評価において重要視されています。信頼性を高めるために、専門知識に基づくコンテンツや権威ある引用を含めることが推奨されます。
WEBサイトを訪れた人に嫌われないために必要なこと
ホームページの目的(コンバージョン)を決定
SEOの最終目標は、サイトに訪問したユーザーが目的を達成し、コンバージョンにつながることです。商品購入、問い合わせ、ダウンロードなど、具体的なアクションを促す導線を設定し、コンバージョン率を最大化させることが重要です。
内部リンク・コンバージョン導線が適切か
内部リンクを効果的に設置することで、ユーザーがサイト内で必要な情報にスムーズにアクセスできるようにします。また、コンバージョンページへ誘導する導線を強化することで、サイトの目的を達成しやすくなります。
ユーザーを説得するページがあるか
ユーザーが商品やサービスを選択する際に、信頼性を高める要素を提供するページが重要です。レビューや成功事例、FAQなどを活用して、ユーザーが行動に移りやすい環境を整えましょう。
集客するコンテンツ記事の構成は適切か
SEO効果を高めるには、コンテンツの構成も重要です。記事のタイトルにはキーワードを盛り込み、序文で読者の興味を引き、見出し(hタグ)を使って情報を整理します。また、記事内には適切な内部リンクを設置し、サイト全体の流れをスムーズにします。
まとめ
SEO対策では、この記事で紹介したチェックリスト項目にあるドメインやサーバーの最適化から、URLの正規化、見出しタグや内部リンクの適正化まで、サイト全体のSEOパフォーマンスを高めることができます。
また、効果的な施策を正しく実行するだけでなく、「やってはいけないこと」を避けることも重要です。
そして、テクニカルな内容だけでなく、近年は最終的な目標であるコンバージョンを達成し、ユーザーにとって価値のある情報を提供することがSEOで重視されています。最新のSEOトレンドとベストプラクティスを取り入れていきましょう。