Webサイトからの集客や問い合わせが伸び悩み、Webマーケティングの専門家であるWebコンサルティング企業に相談すべきか悩んでいる経営者や担当者も多いでしょう。
例えば、SEO対策やWeb広告を試してみても思うような集客効果が得られず、Webサイトを開設したものの問い合わせが増えない、といったケースが多く見られます。
しかし、初めてWebコンサルを利用する場合、どのようなサービスを提供してくれるのか、費用の相場はどれくらいか、どのように企業を選べばよいのか——不明な点も多いものです。
また、もし依頼後に期待通りの成果が出なかった場合、契約の解約や見切りをどう判断するかも気になるところでしょう。
本記事では、Webコンサルティング企業の役割やサービス内容、費用体系や相場、失敗しない選び方のポイント、契約・解約のコツ、さらに依頼時の注意点までを解説します。
Webコンサルティング企業とは?その役割と提供サービスの概要
近年、Webを活用した集客や販促の重要性が増す一方で、自社内に専門知識を持つ人材が不足し、対応に苦慮する企業も少なくありません。
そこで頼りになるのがWebコンサルティング企業です。
Webコンサルティング企業とは、自社のWebサイトやデジタルマーケティングの課題解決を支援してくれる専門企業です。
豊富なWeb知識と経験を持つコンサルタントが現状を分析し、売上や集客につながる戦略立案や施策提案を行います。
つまり、Web上でのビジネス成果を高めるための「伴走者」としての役割を果たしてくれる存在と言えます。
具体的に提供されるサービス内容は多岐にわたりますが、大きく分けると以下のような領域があります。
また、Webコンサル企業にはWebマーケターやデータ分析の専門家、デザイナーなど多様な人材が在籍しており、チームで総合的に課題解決に当たるケースが多く見られます。社内にはない多角的な視点からの提案が期待できる点も強みです。
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戦略策定コンサルティング:自社の現状や市場を詳細に分析し、最適なWeb戦略を立案します。
ロードマップの作成やKPI設定など、中長期的なデジタル戦略を描く支援です。 -
Webサイトの制作・改善支援:サイトのUI/UXやコンテンツの課題を洗い出し、改善策の提案や新規サイト構築のサポートを行います。
顧客導線を最適化し、コンバージョン率向上につながるサイト改善を実施します。 -
Webマーケティング支援:SEO対策やWeb広告運用、SNS活用など集客施策の計画・実行をトータルにサポートします。
アクセス解析のデータをもとにPDCAを回し、効果検証を行いながら集客拡大を目指します。
こうしたプロに依頼することで、自社内に専門部署を新設したり専門人材を採用したりしなくても、最新の知見を活用してWebマーケティングを推進できるというメリットもあります。
常に最新のトレンドを研究しているコンサルタントに任せることで、社内では難しい集客施策も効率的に実行できるでしょう。
さらに、コンサルタントは専門的なSEO解析ツールや広告プラットフォームの最新機能にも精通しているため、自社では難しい高度な施策にも対応できる利点があります。
Webコンサルティング企業の費用相場と料金体系
Webコンサルティング企業に依頼する際に気になるのが費用面です。
契約形態によって料金体系が異なり、相場も依頼内容の種類や範囲によって大きく変動します。
ここでは主な料金プランの種類と、その相場感について解説します。
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月額の定額契約:毎月決まった定額料金を支払い、期間中は継続的なコンサル支援を受ける契約形態です。
定期ミーティングや随時の相談対応が含まれ、1年契約が基本で成果を問わずに料金が発生します。
なお、定額契約は相談回数に制限なく依頼しやすい反面、成果にかかわらず費用がかかる点に注意が必要です。 -
スポット契約:プロジェクト単位や短期間のみで契約する形態です。
新規サイト立ち上げ時や特定の施策実行など、必要な期間だけ依頼でき、一時的な予算で利用したい場合に適しています。
スポット契約は必要な時だけ依頼でき無駄が少ない一方で、短期間ゆえに十分な効果検証が難しい場合もあります。 -
成果報酬契約:コンサルの施策によって得られた成果に応じて報酬を支払う形態です。
効果が出た分だけ費用が発生するため無駄な支出を抑えやすい一方、成果の定義や評価方法を事前に明確に決めておく必要があります。
成果報酬契約は効果が出なければ支払いが発生しないため依頼側のリスクは低いですが、その分コンサル側も慎重になり、契約条件が厳しく設定される傾向があります。
費用相場は依頼内容や企業規模によってさまざまです。
例えばSEOやアクセス解析中心のコンサルでは、月額約10〜50万円程度が一つの目安となります。
一方、Webサイト全面リニューアルや大規模なマーケティング支援の場合、数百万円規模の予算が必要になるケースもあります。
一般に、支援範囲が限定的であれば比較的低コストに抑えられますが、依頼内容が多岐にわたるほど費用も高額になっていく傾向があります。
また、コンサル料金以外にも提案された施策を実行するための広告費や制作費など別途コストが発生する点にも留意が必要です。
コンサル契約料だけでなく、実行段階の費用も含めて総合的に予算を立てることを心がけましょう。
Webコンサルティング企業の選び方
Webコンサルティング企業を選ぶ際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
各社で得意分野やサービス内容、料金体系などが異なるため、事前の見極めが重要です。
外部にまとまった予算を投じる以上、失敗は避けたいところです。
自社に最適なパートナーを見極めるために、次の点を確認しましょう。
自社の課題・目的を明確にする
まずは自社のWebマーケティング上の課題や達成したい目標を整理し、明確にしましょう。
何をコンサルに相談したいのかが曖昧なままだと、適切な支援を受けにくくなってしまいます。
また、社内の関係者間で現状認識と目標を共有してから相談すると、より具体的で有益な提案を引き出しやすくなります。
依頼したい領域・内容を明確にする
自社の課題を踏まえ、特にどの領域で支援をしてほしいのかをはっきりさせておきましょう。
SEO対策なのか、Web広告運用なのか、サイト改善なのか——求める支援内容を絞り込むことで、適切な専門性を持つ企業を選びやすくなります。
コンサル企業の得意分野・サービス領域を確認
候補となるコンサルティング企業それぞれの得意分野や提供サービス領域を確認しましょう。
同じWebコンサル企業でも、SEOに強い会社、デザインやUI改善に強みを持つ会社、マーケティング戦略立案に長けた会社など、特色は様々です。
例えば、広告運用の支援を期待しているのにSEO対策専門の会社を選んでしまうと、思うような成果につながらない可能性があります。
自社のニーズにマッチした分野を得意とする会社を選ぶことが重要です。
実績や事例を確認
そのコンサル企業が過去にどんな実績を上げているか、事例を調べることも重要です。
自社と同じ業界、あるいは似た課題を持つ企業への支援実績が豊富であれば、より的確なノウハウを期待できます。
公式サイトの成功事例や導入企業一覧などを参考に、その会社が信頼に値するか見極めましょう。
なお、第三者による口コミや評価、業界での受賞歴などが確認できれば、より一層安心材料となるでしょう。
担当者との相性・コミュニケーションを重視
実際にプロジェクトを担当するコンサルタントとの相性も見逃せないポイントです。
打ち合わせ時のコミュニケーションがスムーズか、こちらの話をしっかり聞いた上で的確な提案をしてくれるか——そういった点を確認しましょう。
信頼関係を築ける相手であることが、長期的な成功には欠かせません。
初期相談の段階で、こちらの疑問に対して丁寧に説明してくれるかといった姿勢も見極めたいポイントです。
契約内容・料金体系をしっかり確認
契約前には、提供してもらえるサービス内容や範囲、契約期間、料金体系を十分に確認しましょう。
成果物の有無やレポーティング頻度、追加費用の条件なども含め、納得できるまで契約内容を精査することが大切です。
料金の安さだけで安易に飛びつくと、必要なサービスが含まれていなかったなどミスマッチが生じる場合もあります。
不明点や不安な点は契約前に遠慮なく質問し、曖昧さを残さないようにしましょう。
複数社の提案を比較検討する
一社だけですぐ契約せず、複数のコンサル企業から提案書や見積もりを取り寄せて比較検討することをおすすめします。
複数社を比較することで、それぞれの強みや費用対効果の違いが見えてきます。
自社に最適なパートナーを選ぶためにも、焦らず慎重に検討しましょう。
提案内容や見積もり額の違いがなぜ生じるのか、その理由も含めて比較検討すると、各社の特徴がより明確になります。
なお、可能であれば各社の無料相談や簡易診断サービスを活用し、実際の対応や提案の質を比較してみるのも良いでしょう。
Webコンサルティング企業との契約と解約(見切り方)
Webコンサルティング企業と契約を結ぶ際や、逆に契約を解消する際にも押さえておきたいポイントがあります。
契約前の確認事項と、万が一成果が出なかった場合の解約・見切りの判断について解説します。
高額な費用がかかる契約だからこそ、事前の取り決めと万一の際の対処法を把握しておくことが重要です。
契約時に確認すべきポイント
Webコンサルティング企業と契約を結ぶ前に、必ず確認しておくべき事項があります。
契約期間や料金の支払い条件、成果目標の有無、途中解約の条件など、契約書に明記された内容を細部までチェックしましょう。
口頭の約束ではなく、重要事項は書面に残して双方で合意しておくことも大切です。
契約後の一般的な進め方としては、まず現状の課題や目標のヒアリングから始まり、施策計画の提案を経て実行に移ります。
定期的に進捗報告や効果検証の打ち合わせを行いながら、必要に応じて施策の軌道修正や追加提案がなされる流れです。
なお、初めて依頼する場合は、いきなり長期契約を結ばず数ヶ月〜半年程度のトライアル期間から始めて、成果を見極めてから本格的に継続契約する方法も検討しましょう。
解約・見切りの判断ポイント
契約後に「このコンサルを続けるべきか、それとも見切りをつけるべきか」と迷うケースもあるでしょう。
一般的にWebマーケティング施策の効果が現れるまでには数ヶ月程度を要するため、早急な判断は禁物です。
しかし、半年以上経過しても主要KPIに全く変化が見られない、あるいはコンサルタントとのコミュニケーションに不信感が生じている場合は、契約解約を検討すべきサインと言えます。
解約を決断する際は、契約更新のタイミングに合わせて早めに意思を伝え、違約金など契約上の条件も確認した上で進めましょう。
Webコンサルティング企業の注意点
Webコンサルティング企業の活用には多くのメリットがありますが、その裏返しとして注意すべき点もあります。
効果を最大化するために、以下のようなポイントに気をつけましょう。
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Web施策を部分的にしか見ないコンサルでは、全体最適を見失いやすく、期待した成果が出にくくなります。
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短期的なテクニックに偏りすぎると、長期的な成長が損なわれかねません。一時的な効果ばかり狙った過度な施策には注意が必要です。
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自社の事業戦略と合致しない施策では、たとえ一時的にWeb上の指標が向上しても真の成果につながらない可能性があります。
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提案された施策を実行するには、コンサル料金とは別に広告費や制作費などの予算が必要になる点にも留意しましょう。コンサル契約料だけでなく実行段階のコストも含めて、総合的に予算を検討することが大切です。
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すべてをコンサル任せにすると、自社内にノウハウが蓄積されず、契約終了後に自社だけで改善を続けられない恐れもあります。
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コンサルからの報告や提案の根拠が不透明な場合は見過ごさず、その都度質問してクリアにしておきましょう。不透明なまま進めてしまうと、成果が出ない原因に気付けない恐れがあります。
Webコンサルティング企業に悩んだら
Webコンサルティング企業の選択に悩んだら、第三者の専門家に相談するのも一つの方法です。
自力で判断が難しいと感じた場合は、実績のあるコンサル会社に一度相談してみることで道が開けるかもしれません。
例えば、Orbit Management(オービットマネジメント)では、SEO対策・Web広告運用・ホームページ改善など複数のWebマーケティング施策を一貫して支援できる体制を整えています。
短期的な売上アップの施策はもちろん、中長期的なブランド力向上も視野に入れて事業に合った戦略を提案してくれるのが強みです。
自社だけでは打開策が見いだせないときは、このような総合支援が可能なプロフェッショナルに相談することで、新たな解決策が見つかるでしょう。
まとめ
以上、Webコンサルティング企業の概要から選び方、費用、契約・解約のポイント、注意点まで解説しました。
Webコンサルタントを上手に活用できれば、自社だけでは難しいWebマーケティングの課題解決に大きな力を発揮してくれるはずです。
企業側もコンサルタントと二人三脚でPDCAを回し続けることで、より大きな成果が期待できるでしょう。
ただし、パートナー選定や契約にあたっては慎重に見極め、信頼できる企業を選ぶことが重要となります。
また、Webマーケティングの環境変化は速いため、外部パートナーと協力して柔軟に対応することで、時代の波にも乗り遅れずに済むでしょう。
本記事の内容を参考に、自社に最適なWebコンサルティング企業を見つけ出し、Webマーケティングの成果向上につなげてください。
WEBマーケティングで成功するために
WEBマーケティングには、SEO対策、広告運用、SNS、ホームページ制作など様々な手法がありますが、顧客認知を高め、問い合わせを獲得し、中長期的にブランディングをしていくためには、総合的かつ一貫性のある施策でないと効果が低くなります。
例えば一般的なWEBマーケティングは、SEOによってウェブサイトへのアクセスを増やし、リターゲティング広告でそのリストに追客し、リードが獲得できた場合はEメールマーケティングなどで長期的なリレーションシップを構築するなど、各施策が次の施策へバトンを渡すような形で進められます。
そのため、バラバラの担当者に個々の戦略を実行させてはこれらを連携させることができないのです。
総合的かつ一貫性のある施策が出来ていないなど、これまでのWEBマーケティングでなかなか結果に結びつかないという方は、お気軽にOrbit Managementへご相談ください。まずは、今の施策よりもベターな方法があるかどうか、アドバイスをさせていただきます。
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